和室への憧れはありますか。
日本人であれば、やはり洋室よりも和室の方が落ち着くという方も多いのではないでしょうか。
しかし、和室についてよく知らないという方もまた多いはずです。
そこでこの記事では、注文住宅を建てるうえで和室を設置するメリットとデメリットをご紹介します。
ぜひ参考になさってください。
まずはメリットをいくつかご紹介しましょう。
和室が好きな方の中には、い草の香りが好きだから和室が好きという方も多いのではないでしょうか。
その癒やし効果も十分なメリットですが、い草には調湿効果もあるため、部屋の湿度を適度に保ってくれます。
また気軽に寝転がれるのも、洋室のフローリングにはない魅力です。
ちょっと5分だけ仮眠をとりたいとき、下が畳ならわざわざ布団を敷く必要もありません。
これは畳の柔らかさゆえであり、同じ理由で小さな子どもの遊び場としても有用です。
もし転んでしまっても、フローリングの固い床よりは怪我をする可能性は低くなりますね。
断熱性の高さも和室のメリットと言えます。
畳はかなり断熱性が高いです。
よって、冬はフローリングの方が圧倒的に冷たく感じるでしょう。
同時に、障子はカーテンよりも気密性が高く、本格的な和室は実はかなり断熱性が高いのです。
では、和室のデメリットは何でしょうか。
1つはメンテナンス周期の短さです。
畳や場合によっては障子を替えたりと、その作業の多さと頻度は洋室の比ではありません。
和室は、このようにメンテナンスが必要であるということに注意しましょう。
また、これはデメリットかどうかは疑わしいですが、家具の選び方には気を遣います。
もちろん何のための部屋かによりますが、エアコンも含め和室と家具のバランスを保つのは意外と難しいかもしれません。
和室を設置するうえで難しいのは、和室と洋室の共存でしょう。
和室の設置例として、リビングの端に小上がりの畳の空間をつくるというものがあります。
これだと、料理をしながらでも子どもが遊んでいる様子が見えて安心ですね。
ちなみに、和室のデメリットとして家具のことを書きましたが、和室には極力家具を置かない方がよいでしょう。
家具の重みで跡が残ってしまうだけでなく、他の箇所と色の差も出てしまいます。
和室を状態よく保つためには、十分に気を遣わなければならないということを忘れないでください。
今回は、和室についてのお話でした。
最近では、そこまで和室にこだわらない、魅力を感じないという方も増えてきています。
そういった方は、和室をつくらないという選択も十分にありだと思います。
住みやすい家づくりのために、将来を見据えた設計をなさってください。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。